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 2019 文献資料:
アリストテレス著作集

 
自然学天体論生成消滅論気象論



   (1) 目次一覧
   
(2) 抄録集  2019 文献資料:アリストテレス著作集

   自然学 天体論 生成消滅論 気象論




 (1) 目次一覧


  Ⅰ. 自然学 . 天体論 Ⅲ. 生成消滅論 Ⅳ. 気象論

         (下線クリックで各巻目次に移行します)



  
 
Ⅰ. 『自然学』 出 隆、岩崎允胤訳 岩波書店 1968年発行

 『自然学』は、アリストテレスによる自然哲学の研究書です。
アリストテレスは、「万学の祖」と呼ばれ、自然学的な研究も数多く残しています。現代の天文学、生物学、気象学等に相当する領域ですが、この『自然学』はそうした自然学研究全般の基礎を構成し、なおかつアリストテレス哲学の中でも重要な位置を占めています。自然的存在者の運動変化についての原理的研究となっています。
 『自然学』は全8巻で構成され、第1巻から第2巻までは「原理」について、第3巻では「運動と無限なもの」、第4巻では「場所、空間、時間」、第5巻から第8巻では「運動と変化」についての考察です。自然の研究にあたって、最初に一般的な原理に基づきながら徐々に個別な対象について分析をしています。


 
◆翻訳者による全8巻の目次
 
第1巻 - 自然学の領域と原理の概説 (全9章)
第1章 - 自然学の対象と研究方法上の心得
第2章 - 自然の第一原理の数や種類についての諸難問。自然的実在はエレア派が想定するような一者ではないこと
第3章  これらエレア派の論議に対する論理的検討
第4章 - 原理についての自然学者たちの諸見解とこれらに対する批判
第5章 - 原理は反対のものどもであること
第6章 - 原理は、数において二つまたは三つこと
第7章 - 生成過程の分析により著者の見解 ― 原理の数は二つ(質料と形相)または三つ(質料と形相と欠除)であること ― の正しさが示される
第8章 - この正しい見解によって原理についての諸難問が解決される
第9章 - 「第一原理」(質料と形相と欠除)についての補説

 
第2巻 - 自然学の対象と四原因 (全9章)
第1章 - 自然とは何か、自然的なものとは何か。自然と技術
第2章 - 自然学の対象と自然学研究者の任務。彼らと数学の研究者及び第一の哲学の研究者との相違
第3章 - 転化の四原因。自体的原因と付帯的原因
第4章 - 偶運と自己偶発。これらについての他の人々の見解
第5章 - 偶運とか自己偶発とかは存在するか、またどのように存在するか。偶運の定義
第6章 - 自己偶発と偶運の相違。これらは転化の自体的原因ではない
第7章 - 自然学研究者はその対象をその四原因の全てから考察し把握せなばならない
第8章 - 自然の合目的性、エンペドクレスなどの機械的必然論への批判
第9章 - 自然の世界における必然性の意義


 
第3巻 - 運動、無限について (全8章)
  〔運動について〕
第1章 - 運動の種類。運動の暫定的定義
第2章 - この定義を確証するための補説
第3章 - 動かすものと動かされるもの。それらの現実化。運動の定義
  〔無限について〕
第4章 - 無限なものについての先人の諸見解。その存在を認める人々の説と彼らがそれを想定する理由。無限ということの諸義
第5章 - 実体としての無限なものを認めるピュタゴラス派の説とその批判。無限な感覚的物体は存在しない
第6章 - 無限なものは可能的に存在する。加えることによる無限と分割することによる無限。無限とは何か
第7章 - 諸種の無限なもの。数における無限と量における無限。空間的な大きさ及び時間の長さに関する無限と運動の関係、無限は四原因のいずれに関するものか
第8章 - 無限なものを現実的に存在するとする諸見解に対する批判


 
第4巻 - 場所、空虚、時間 (全14章)
   〔場所について〕
第1章 - 場所の存否。それが何であるかについての諸難問
第2章 - 場所とは何か。それはものの質料なのか形相なのか
第3章 - 何ものかの内にあるということの諸義。ものはそのもの自らの内に存在するのか。場所は場所の内に存在するのか
第4章 - 場所の本質についての4つの見解。場所の定義
第5章 - この定義の補説。天界の外にこれを包む場所は存しないこと。第1章の諸難問に対する解答
   〔空虚について〕
第6章 - 空虚についての他の人々の諸見解
第7章 - 一般に「空虚」という語で何が考えられているか、空虚の存在を肯定する諸説への反論
第8章 - 物体から離れて独立な空虚は存在しない、物体によって占められる空虚も存在しない
第9章 - 空虚はいかなる物体の内部にも存在しない
   〔時間について〕
第10章 - 時間の存否についての諸難問、時間についての種々の見解
第11章 - 時間とは何か、時間と運動との関係、時間の定義、時間と「今」との関係
第12章 - 時間の諸属性、ものごとが時間の内にあるということの諸義
第13章 - 時間の過去・現在・未来と時間関係の諸語(いつか、やがて、先程、昔、突然など)の意味
第14章 - 時間論補稿 --- 時間と意識との関係、時間と天体の円運動との関係など

 
第5巻 - 諸運動の分類 (全6章)
第1章 - 運動・転化の研究のための予備的諸考察、転化とその分類
第2章 - 運動の分類、動かされ得ないもの
第3章 - 「一緒に」「離れて」「接触する」「中間に」「継続的」「接続的」「連続的」の意味
第4章 - 運動が一つと言われる、その多くの意味
第5章 - 運動の反対性
第6章 - 運動と静止の反対性、「自然的」「反自然的」な運動と静止の反対性


 
第6巻 - 分割と転化、移動と静止 (全10章)
第1章 - 連続的なものは不可分なものから成ることはできず、常に可分的である
第2章 - 前章の詳細
第3章 - 「今」は不可分なものであり、どんなものも「今」においては運動も静止もしていない
第4章 - 転化するものは全て可分的である、運動は時間と諸部分の運動とに関して可分的である、時間・運動・現に運動している状態・運動しているもの・運動の領域は全て同じように可分的である
第5章 - 転化し終えたものは転化し終えたまさにその時には転化の終端の内にある、転化し終えるのは不可分な時としての「今」においてである、転化するものにも転化する時間にも最初というものが無い
第6章 - 転化するものは転化の直接的な時間のどの部分においても転化している、転化しているものはより先に転化し終えたのであり転化し終えたものはより先に転化していた
第7章 - 運動するもの、距離、時間の有限と無限
第8章 - 停止の過程と静止について、運動するものがその運動の時間において静止しているあるものに対応していることは不可能である
第9章 - ゼノンの運動否定論への論駁
第10章 - 部分の無いものは運動し得ない、円環的な移動を除いて転化は無限でありえない

 
第7巻 - 動者 (全5章)
第1章 - 動くものは全て何かによって動かされる、どんな他のものによっても動かされることのない第一の動かすものがある
第2章 - 動かすものと動かされるものとは接触していなければならない
第3章 - 性質の変化は全て感覚的諸性質に関する
第4章 - 運動の速さについての比較
第5章 - 力が重いものを動かす働きに関する原理

 
第8巻 - 第一動者(不動の動者)と宇宙 (全10章)
第1章 - 運動は常にあったし常にあるだろう
第2章 - 前章に反対する見解への反駁
第3章 - 時には運動し時には静止している事物がある
第4章 - 動くものは全て何かによって動かされる、特に自然的に動くものについて
第5章 - 第一の動かすものは他のものによって動かされるのではない、第一の動かすものは動かされ得ないものである
第6章 - 第一の動かすものは永遠で一つである、それは付帯的にさえ動かされない、第一の動かされるものも永遠である
第7章 - 移動が第一の運動である、移動以外のどんな運動・転化も連続的でない
第8章 - 円運動のみが連続的で無限である
第9章 - 円運動が第一の移動である、以上のことの若干の再確認
第10章 - 第一の動かすものは部分も大きさも持たず宇宙の周辺にある

 
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Ⅱ. 『天体論』  村治能就訳 岩波書店 1968年発行

 『天体論』は、天体(宇宙)についての自然哲学書。 アリストテレスの四元素説に加えて、第5の元素(第一元素)のいわゆる「アイテール」(エーテル)が説明されています。また、「天動説」として地球が宇宙の中心で静止していて、宇宙の円運動、「アイオーン」の宇宙の唯一性・不滅性等が述べられています。

 
◆翻訳者による全4巻の内容目次 
 第1巻 - 天体について
 (全12章)
第1章 - 自然研究の対象は物体、大きさ、属性、運動、その諸原理である --- 完全な数は「3」、3方向(3次元)に分割的なことで物体は多であり完全に完結している、このことは部分である元素についても全体である宇宙についても言える、場所的運動には中心から離れる「上への運動」(遠心運動)、中心に向かう「下への運動」(向心運動)、中心を回る「円運動」の3つがある、単純運動は単純物体に複合運動は複合物体に属する。
第2章 - 四つの元素の他に第五の物体的実体が存在する、その運動は連続的・恒常的で完全な運動、すなわち「最初の円運動」である。
第3章 - 円運動する物体は重さも軽さも持たない。不生・不滅・不増・不減、永遠にして不老・不受・不滅である。 3つの確証 ---(1)世間一般の神々への信仰、(2)伝承と経験的事実、(3)語源 --- 古人はこの最初の物体が存在する最高の場所を「アイテール」と名づけた。
第4章 - 円運動には上への運動と下への運動といった、反対の運動が無い。
第5章 - どんな物体も無限ではない 。(Ⅰ)第一物体も円運動する限り無限ではない。あらゆる点で、すなわち空間的にも時間的にも有限である。その論証 7つ。
第6章 -(Ⅱ)その他の単純物体もどれも無限ではない。
第7章 -(Ⅲ)無限な物体があり得ないことの一般的考察。
第8章 - 一つの天界(宇宙)しかあり得ない。(Ⅰ)三つの物体的元素の本性に従った運動およびそれらの占める場所の考察による論証。
第9章 - (Ⅱ)形相と質料の原理による論証。
第10章 - 天界(宇宙)は生成も消滅もしない 。(Ⅰ)先行する諸説の批判
第11章 - (Ⅱ)「生成しない」「生成する」「消滅する」「消滅しない」「できる」「できない」の語義の検討とその定義
第12章 - (Ⅲ)宇宙は生成消滅しないことの証明。一般的・論理的な考察による証明

 
第2巻 - 天体について(つづき)。
第1章 - 第1巻第12章の確証。
第2章 - 上下、左右の場所的対立の原理が天界にも備わることの意味について。
第3章 - なぜ宇宙の内には多くの運動と多くの物体とが存在するのか。
第4章 - 天は完全な球形である。その証明。
第5章 ? なにゆえに最初の天は一方向に回転し、多方向に回転しないのか。
第6章 - 最初の天の運動は均一的である。
第7章 - 諸星について。(Ⅰ)諸星は火から成ってない。
第8章 - (Ⅱ)諸星の運動は諸星が付着する諸々の天球の運動による。
第9章 - (Ⅲ)運動する諸星の間に「天球の階調」があるというのは事実ではない。
第10章 - 4.諸星の順序について
第11章 - 5.諸星の形は球形である
第12章 - 二つの難問とその解決
第13章 - 大地(地球)について
  --- どこに位置しているか、静止しているか、運動しているか、どんな形状をしているか --- 1.先行する諸説(ピュタゴラス派、プラトン、クセノパネス、タレス、アナクシメネス、アナクサゴラス、デモクリトス、エンペドクレス等)への批判
第14章 - 2.大地(地球)は宇宙の中心に位置し静止している、形状は球形であまり大きくない

 
第3巻 - 月下の物体について (全8章)
第1章 - 生成に関する先人たちの説、特に物体を面に分解する説への批判
第2章 - 全ての単純物体は本性に従った運動と静止を持っている、本性に従った運動は「中心からの上昇」か「中心への下降」かのどちらか、本性に反した運動について、生成についての一般的結論
第3章 -
生成する物体について --- 1. 元素とは何か
第4章 - 2. 元素の数は限られている
第5章 - 3. 諸元素は一つに還元できない
第6章 - 4. 諸元素はそれ自身永遠ではなく、相互に生成し合う
第7章 - 5. 元素の生成の仕方について
第8章 - 6. 元素を形で区別する試みを排す

 
第4巻 - 月下の物体について(つづき) (全6章)
第1章 - 相対的に軽い・重いものが存在するだけでなく、絶対的に軽い・重いものが存在する
第2章 - 1.同じものの数量の多寡による軽重説への批判、2.空虚・充実体・質料の数・大きさによる軽重説への批判
第3章 -
四元素が示す色々な運動の説明
第4章 - 四元素の差異と属性
第5章 - 四元素の質料は一つでもあり、元素と同数でもある
第6章 - 物体の形はその運動の上昇・下降の方向を規定しない、単に遅速の原因となるに過ぎない

   
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Ⅲ. 『生成消滅論』 戸塚七郎訳 岩波書店 1968年発行

 『生成消滅論』は、物理的実体の、-化学的- 「生成消滅」に関する自然哲学書。
『自然学』『天体論』に次ぐ、第3の書物で、内容的にも、『天体論』と本書の後に続く第4の書籍である『気象論』を橋渡の役割となっています。

 
◆翻訳者による全2巻の内容目次 
 第1巻 - 全10章
第1章 - 一元論と多元論にまつわる諸説の考察
第2章 - 原子論の考察
第3章 - 生成の差異
第4章 - 生成消滅と質的変化の差異
第5章 - 生成消滅と増大・減少の差異
第6章 - 接触について
第7章 - 「作用-被作用」に関する諸見解
第8章 - エンペドクレスの説
第9章 - 被作用の原因・範囲
第10章 - 混合について
第2巻 - 全11章
第1章 - 四元素の原理、「第一質料」と「対立性質」
第2章 - 第1の「対立性質」である「温-冷」「乾-湿」
第3章 - 基本的四性質としての「温」「冷」「乾」「湿」
第4章 - 単純物体の相互変化、変化の難易・遅速による三分類
第5章 - 変化の円環性
第6章 - 相互変化を認めないエンペドクレス説の限界
第7章 - 結合体・同質体の生成
第8章 - 結合体の諸要素含有性
第9章 - 生成の諸原因、質料因・形相因(目的因)と動力因
第10章 - 生成消滅の動力因としての太陽の二重運動
第11章 - 生成の永遠性・必然性・円環性

  
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Ⅳ. 『気象論』  戸塚七郎訳 岩波書店 1968年発行

 『気象論』は、地球の地上・大気圏における気象現象についての自然学研究です。アリストテレスの自然学著作の中では、『自然学』『天体論』『生成消滅論』に次ぐ、第4の書物であり、それらの内容を引き継いだものとなっています。(全4巻から成っていますが、第4巻は後世の挿入であることが定説となっており、内容的にも連続性が無いと言われています。)

  
◆翻訳者による3巻までの内容目次
  第1巻 - 全14章
第1章 - 序論。『気象論』で扱う領域。
第2章 - 予備研究1 : 『天体論』『生成消滅論』における四元素の要約。
第3章 - 予備研究2 : 宇宙を占める第五の元素「アイテール」(エーテル)と、地上(月下)を占める四元素の相対位置。
第4章 - 流星と、それに類する諸現象。
第5章 - 種々の光象。
第6章 - 彗星(1) : 彗星にまつわる諸論。
第7章 - 彗星(2) : 彗星の原因。
第8章 - 銀河。
第9章 - 雲、雨、霧。
第10章 - 露、霜。
第11章 - 雪。
第12章 - 雹。
第13章 - 風(1)、川。
第14章 - 気候。

 第2巻 - 全9章
第1章 - 海(1) : 海の始原にまつわる諸論。
第2章 - 海(2) : 海水塩分の原因1。
第3章 - 海(3) : 海水塩分の原因2。
第4章 - 風(2) : 風の原因(質料因、始原因)。
第5章 - 風(3) : 季節・地域と風の方位。
第6章 - 風(4) : 風の方位と名称。
第7章 - 地震(1) : 地震の原因にまつわる諸論。
第8章 - 地震(2) : 地震の原因・種類。
第9章 - 雷(1) : 雷の原因にまつわる諸説。

 第3巻 - 全6章
第1章 - 雷(2)、ハリケーン、竜巻。。
第2章 - 暈、虹、幻日、太陽柱についての概説。
第3章 - 暈。
第4章 - 虹(1) : 虹の物理的諸条件。
第5章 - 虹(2) : 虹の大きさと太陽の位置。
第6章 - 幻日、太陽柱。

・・・以上、「アリストテレス自然学・天体論・生成消滅論・気象論目次一覧」終わり・・・