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 価値方程式_資本論



  資本論ワールド 予告編 

  比例関係 と 方程式論の歴史的形成過程 ― <1>
 
  -ヘーゲル比例論と価値方程式構築の道のり

<目次>
第1部 古代ギリシャ「比例」の伝統 タレスからデカルトまで
  はじめに
 1. 比と比例・・・未知数を解く・・・
 2. 方程式論と解析幾何学の歴史的経緯
 3. 解析幾何学の確立
 4.
「デカルト革命」への道―「謎・未知数」の解法としての比例・方程式―
 5.
村田全著 『数学と歴史のはざま』 代数学と方程式の解法

 6.
価値方程式の形成過程ー比例と方程式

  ・・・~  ・・・~  ・・・~


 6. 
価値方程式の形成過程ー比例と方程式


  マルクス著 『経済学批判』 
       
 
―比例式と方程式― 価値方程式の形成過程
        「資本論入門7月号 商品の物神的性格入門・・・その2」 より

 『経済学批判』 第1章 商品
1
. (第12段落) 交換価値においては、個々の個人の労働時間が、直接に一般的労働時間として現われる。そして個別的な労働のこの一般的性格(allgemeine Charakter)が、その労働の社会的性格(gesellschaftlicher Charakter)として現われる。交換価値に表われる労働時間は、個々の人の労働時間である。個々の個人の労働時間ではあるが、他の個々の個人から、区別(Unterschied)されない個々人の、すなわち同一労働を支出する限りでのあらゆる個々の個人の労働時間である。

2. (第14段落) 最後に、人間の社会的関係(die gesellschaftliche Beziehung der Personen)が、いわば逆さに、すなわち、物(Sache)の社会的関係として、表われるというのが交換価値を生む労働の特徴となるのである。交換価値は人間の間の関係である、ということが正しいとすれば、これに対して、物的な外被におおわれた関係である。
 同一労働時間を含む商品の二つの使用価値は、同一の交換価値を表わしている。かくて、交換価値は、使用価値の社会的な性質規定性― ( gesellschaftlicheNaturbestimmtheit) として、 すなわち、これらの物としての使用価値に与えられる規定性として表われる。」

3. (第20段落) 一般的労働時間の一定量は、これを表示しているのが1エルレの亜麻布であるが、同時に他のすべての商品の使用価値の無限に多様な分量に実現されている。あらゆる他の商品の使用価値が等量の労働時間を表わしている割合にしたがって、それらの商品の使用価値は、1エルレの亜麻布の等価〔交換価値〕をなしている。
 例えば方程式の系列  
〔*注1:これら亜麻布の諸方程式が連立方程式を表示している〕
  1エルレ 亜麻布 = 1/2ポンド 

  1エルレ 亜麻布 = 2ポンド 
コーヒー
  1エルレ 亜麻布 = 8ポンド 
パン
  1エルレ 亜麻布 = 6エルレ 
キャラコ
 
*1エルレ亜麻布=1/8ポンド茶 + 1/2ポンドコーヒー + 2ポンドパン + 1・1/2エルレキャラコ  〔*注2〕

    〔*注2:1エルレ亜麻布1/8ポンド茶 +・・・、→この右辺の項(茶からキャラコまで)に、1つにまとめた式を作成することにより、連記された「4つの各式」が連立方程式であることを意味表示している〕
  ・・・以下、省略・・・

4. 比例式・比例関係と方程式―価値方程式の形成

 上記の亜麻布・交換価値の連立方程式をよりくわしく見てゆくと、
 ① 1エルレ亜麻布(A)=1/2ポンド茶(B)    
A:B=1:1
 ② 1エルレ亜麻布(A)=2ポンド コーヒー(C) 
A:C=1:1
 ③ 1エルレ亜麻布(A)=8ポンド パン(D)    
A:D=1:1
 ④ 1エルレ亜麻布(A)=6エルレ キャラコ(E) 
A:E=1:1
 ⑤ 
 A:B = A:C = A:D = A:E *交換価値の比例式・比例関係の成立
 ⑥ ∴ 1A=1/4B+1/4C+1/4D+1/4E 
 ⑦ 1Aの「
ある実体の量的存在(未知数の交換価値)」がB、C、D、Eのそれぞれの量的な存在量(1/4)として表示されている。
   
未知数の交換価値(ある実体の量的存在)としての価値方程式の形成

 
では、古代ギリシャの「比例論」から始めましょう。

>>
比例関係と方程式論の歴史的形成過程 <2> >>

>>比例関係と方程式論の歴史的形成過程 <3> >>
    ― 資本論価値方程式の形成 ―