西洋と科学史 (HP2019)
収録分類一覧
【1】 古代・ギリシャ時代
【2】 中世
【3】 近世・ルネッサンス
【4】 近代
【5】 現代
【6】 『資本論』の科学史 2020
【7】 Elementの科学史
【8】 社会の科学史
【9】 近代ドイツの科学史
【10】
【1】 古代・ギリシャ時代
1 | 西洋科学史の源流 ・ギリシャ人における科学の発展 |
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2 | 資本論用語事典2021 ・Elementのはじまり Elementの探究 1 |
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<コラム24> コスモスと比例の源流 ピタゴラス-形相と質料 |
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アリストテレス [存在] 『形而上学』 第4巻第1章 | |||
アリストテレス 「転化の諸原因とその追求」 | |||
3 | アリストテレス「四元素・原理説」 | ||
<コラム23>アリストテレスの形相eidos, 可能態 ガスリー著『ギリシャの哲学者たち』 |
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・元素Element概念形成史の原子論 | |||
2019 文献資料:アリストテレス著作集 『自然学』・『天体論』・『生成消滅論』・『気象論』 |
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アリストテレス科学 ・形相と質料-事物の構造理解の契機 |
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1 | 古代・ギリシャ時代 | ||
2 | 元素の分類と組織化 | ||
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4 | 近代・ドイツ科学史 | ||
5 | |||
6 | |||
0.
1.
1-1 科学史ハンドブック
1-2
2. 元素と周期律・表
2-1 元素 Element の分類 と 組織化 Elementform
2-2 「元素・原子論」と「周期律・表」2020.08.02
2-3 メンデレーエフと化学元素の周期律・周期表
2-4 元素から見た 『化学と人類の歴史』 21世紀-周期表の物語
3.
3-1
3-2
【4】
4-1 奥野由良之助 『生態学入門』 -ダーウィンの生態学-
4-2 社会生物学と エドワード・O・ウィルソン 著
『ヒトの社会の起源は動物たちが知っている』
GENESIS THE DEEP ORIGIN OF SOCIETIES
5.
5-1 物質としての生命-『物質は生きている』
5-2
8. 社会の科学史
8-1 『経済学批判』 序文
8-2 資本主義と労働者の誕生
8-3
9. 近代ドイツの科学史
9-1 近代弁証法の源流 カント、ゲーテ、ヘーゲル
9-2 カント - カントへの移り行き, 批判哲学と数学的命題 ■哲学と数学の違い
9-3 カント批判と非ユークリッド幾何学
9-3 ヘーゲル
9-4 ・細胞理論の源流 ・・・商品価値と労働価値-労働膠状物
9-5
9-6
9-7
▼ 2019 資本論入門6月号
資本論ワールド 編集部 はじめに 2019.06.19
-目的論から機械論へ-
・・・一方で、「目的論自然観」に対抗する「機械論自然観」に立脚した「原子論」哲学は、デモクリトス(前460-370)らを中心として自然哲学が成長しています。デモクリトス原子論を継承したエピクロス(前341-270)からルクレティウス(前99-55)へと引き継がれていきますが、1000年の中世を経てルネサンス期1400年代に再発見され「原子論」説が復活します。
大航海時代に伴う航海術など科学技術の進歩や機械時計の普及を経て、近代的「機械論自然観」も発展を遂げてゆきます。これらの時代背景により、神学者で哲学教授のガッサンディ(1592-1655)によってエピクロス原子論の仮説が提示され、キリスト教神学と調和が図られます。一方、同じ「機械論自然観」を唱えるデカルト(1596-1650)は、「原子論」仮説には強く反対し「粒子の運動」による宇宙論を構築しました。
こうして、「元素・原子論」は、2,000年の時を越えて、ボイル(1627-1691)の新しい時代を迎えることになります。
▼▼科学史ハンドブック「元素・原子論」と「周期律・表」2020.08.02
『資本論』の科学史ハンドブック2019 では、アリストテレス(前384-322)自然学からデカルト(1596-1650)とボイル(1627-1691)を経て、ドルトン(1766-1844)原子論の誕生とメンデレーエフ(1834-907)周期律・表までを探求・追跡してゆきます。「元素・原子論」は、アリストテレスの「四元素と目的論体系」が克服され、「周期律・表の完成」を経てはじめて十全な科学体系としての地位を獲得することが出来ます。
"Element" と "価値方程式(A商品x量=B商品y量)"
『資本論』の "Element" は、「周期律」として表示され " 価値方程式 (A商品 x量=B商品 y量) "として構築される ー Elementarform ー ことで、はじめて十全な価値表示・科学体系としての地位が築かれるのです。これによって、資本主義の原理体系は、"Element" から始まり、「資本制生産様式の支配的である社会の富は、「巨大な商品の集まり」として現われ、個々の商品はこの富の成素形態 " Elementarform " として現われる、ことになります。
【*編集部注1】
『資本論』第1章 冒頭の「始まり」である"Elememt"が、古代ギリシャやアリストテレス自然学の伝統にならっているのは、目的論と機械論双方の伝統を引き継いでいるものと思われます。これらの自然学の対抗関係から、マルクス独自の "Elememtarform" 概念が創出されてゆきます。この創出過程の叙述形式が、『資本論』の論理学に相当することになります。
(*マルクスは『論理学』にかんする著書をこそ書き残さなかったけれども、『資本論』という論理学を残した。レーニン『哲学ノート』参照))
A. 『資本論』の科学史ハンドブック
1. ラヴォアジェと化学革命
1-1 『化学要覧』
1-2 『化学命名法』
1-3 科学言語と命名法・化学方程式
<コラム23>アリストテレスの形相と可能態(デュナミス)-存在のElement-
ガスリー『ギリシャの哲学者たち』-『資本論』の弁証法の源流を訪ねて-
-『資本論』の科学史ハンドブック2019 序論-
■アリストテレス
1-1
1-2
1-3 第一哲学 アリストテレス抄録集- 出 隆 編集
1-4
<コラム24>コスモスと比例の源流―宇宙と自然の「調和と秩序」
ピュタゴラス派・・『資本論』に引き継がれた古代のギリシャ世界
-『資本論』の科学史ハンドブック2019 序論-
<コラム25> 機械論の原理
・ 機械論の原理による自然説明のはじめての試み」
・ 始原物質の探求と元素説のはじまり
・ 機械論から原子論へ
・ 現象の測量ー質から量へ還元
◆2019 資本論入門2月号 「価値の実体と形式」について
(2016年 『資本論』入門5月号・改訂2019.01.30)
◆2019資本論入門3月号-1 2019.03.10
『資本論』の科学史ハンドブック2019-1 序論1
『資本論』-西洋哲学史と「形相と資料」の研究-1-
シュヴェーグラーと今道友信の『西洋哲学史』より
◆2019資本論入門3月号-2 2019.03.23
『資本論』の科学史ハンドブック2019-1 序論2 Elementの多様性
カール・マルクス 『経済学の方法』の研究
西洋と科学史