ホーム
資本論用語事典2021
Element/Form/Elementarform
Elementの科学史2021
資本論ワールド 編集部
編集部では、集中的に『資本論』の科学史をテーマに、古代ギリシャ・アリストテレスの時代からメンデレーエフに到る元素・原子の分類と組織化を探究してきました。
『資本論』第1版序文に、
「何事も初めがむずかしい、という諺は、すべての科学にあてはまる。第1章、とくに商品の分析をふくんでいる節の理解は、したがって、最大の障害となるであろう。 そこで価値実体と価値の大きさとの分析をより詳細に論ずるにあたっては、私はこれをできるだけ通俗化することにした。完成した態容(Gestalt
: すがた)を貨幣形態に見せている価値形態は、きわめて内容にとぼしく、単純である。ところが、人間精神は2000年以上も昔からこれを解明しようと試みて失敗しているのにお、他方では、これよりはるかに内容豊かな、そして複雑な諸形態の分析が、少なくとも近似的には成功しているというわけである。なぜだろうか? でき上がった生体を研究するのは、生体細胞を研究するよりやさしいからである。そのうえに、経済的諸形態の分析では、顕微鏡も化学的試薬も用いるわけにはいかぬ。抽象力 Abstraktionskraft なるものがこの両者に代わらなければならぬ。しかしながら、ブルジョア社会にとっては、労働生産物の商品形態または商品の価値形態は、経済の細胞形態 die ökonomische Zellenform である。」
また、『資本論』第2版第1章第3節「D貨幣形態」では、
「貨幣形態という概念の困難は、一般的等価形態の、したがって、一般的価値形態(allgemeinen Wertform : 普遍的価値形式)なるものの、すなわち、第3形態の理解に限られている。第3形態は、関係を逆にして第2形態に、すなわち、拡大された価値形態に解消する。そしてその構成的要素〔konstituierendes Element:構成する成素〕は第1形態である。すなわち、亜麻布20エレ=上衣1着 または A商品x量=B商品y量である。したがって、単純なる商品形態〔 einfache Warenform : すなわち、A商品x量=B商品y量〕 は貨幣形態の萌芽〔Keim:胚、胚芽〕である。」
このように、マルクスは『資本論』の叙述の展開にあたって、科学的な Element -生物学的なKeim 方法論を援用しています。資本論ワールド編集部では、マルクスの方法論に注目しながら探究をすすめてゆきます。
Elementの科学史2021
目次
第1部 『資本論』の構造と生成機能 (1)
1. Element 構成要素/成素/元素
2. Form 形相/形式/形態
3. Elementarform 構成要素の形式/元素の構成形式・フォーム
第2部 『資本論』の構造と生成機能 (2)
経済の細胞形態 Ӧkonomische Zellenform ー商品・貨幣・資本の物神性
1. 『資本論』の細胞理論ー価値方程式
2. 『資本論』の生態系Element-
膠状物Gallert/凝結物とゲル化-労働膠状物Arbeitsgallert
3. 『資本論』の形態学W-G-Wと 資本の生態系G-W-G´
第3部 Elementの科学史ー「分類と組織化」 元素Elementの組織化
1. Elementの古代ギリシャ史
2. アリストテレスのElement
3. 元素Elementから原子Atom-中世から近代
4. 元素Elementの確立過程
ラヴォアジェ-ドルトン-メンデレーエフ
5. 周期表-現代の元素Element と原子Atom の組織化
参照資料 資本論用語事典2021・・・・・・・・
■Elementの科学史2021
2021.02.12Elementform集計・資本論用語事典2021_2021.02.12
1> 元素 Element の分類 と 組織化 Elementform 形成史(1)
~メンデレーエフと化学元素の周期律・周期表
http://marx2019.com/genso_bunrui_sosikika-syuukihyou.html
2> 元素 Element の 分類と組織化 Elementarform(2)
化学の秩序形成 ~ 原子論と周期律・表 ~
http://marx2016.com/kagakusi_005_syuukiritu_02.html
3> 現代の「元素」と「原子」-Elementarform 形成史(3)
元素から見た 『化学と人類の歴史』
http://www.marx2016.com/sk_genso_rekisi_syuukihyou.html
4>Element元素と要素2020.03.21 >1
5>生物学細胞Element_2021.01.24 >集計
-1. 細胞理論の源流,商品価値と労働価値―労働膠状物 Arbeitsgallert <コラム30>より
http://www.marx2016.com/nyumon4gatu2_02.html
-2. シンガー『生物学の歴史』 Ⅸ. 細胞と生物のからだ p.300
__細胞理論の発展と コロイド科学・Elementの探究・・
http://www.marx2016.com/sk_saibouriron_colloid-2016-03.html
-3. 細胞理論とは・Gallert ガレルト: ゲル・ゲラチン質、膠状物
http://www.marx2016.com/sk_saibou_gallert.html
-4. 『資本論』の細胞理論 Gallert膠状物(Gallert・凝結物)とゲル化2021.01.24
http://www.marx2016.com/bs_gallert_saibou-riron2019-10.html
6> ■ ElementとGallert価値形式の集計2021.01.25 資本論用語事典2021
7> ■HP普遍的価値形式Elementarform 形成史2021.01.24
→1. syg_element_mokuji_001.html
生態系とは何か >HP生態系とは何か2021.01.23
→形態学W-G-Wと 資本の生態系G-W-G´について
> bs_keitaigaku_seitaikei_01.html
8> 資本論用語事典2021 HP普遍的価値形式Elementarform 形成史
/syg_katikeitai_syuukiritu-hyou.html → Elementarform 集計データ
HP一般的価値形態と周期律・表 2021.01.22作成中
9> 資本論用語事典2021 /syg_element_mokuji_001.html
Elementarform 集計データ Elementarform 集計(1)
1. 『資本論』 一般的価値形態と周期律・表 > Elementarform 集計データ (2)
10> 1. 生態系とは何か
11> 2. 『資本論』の形態学W-G-Wと 資本の生態系G-W-G´について
Elementarform 集計 > bs_keitaigaku_seitaikei_01.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・